理屈よりも体の感覚が好き。直感が大事。


by hiroQ111
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トゥワンダが来るわよ!

映画「グリーンフライドトマト」の中にでてくるセリフだ。
「トゥワンダが来るわよ」。

「トゥワンダ」は、
南北戦争後を背景にした映画のなかで、
アメリカ南部の黒人たちが使っていた
「こんにちは」っていう挨拶言葉。

白人の女の子イジーが、大好きな兄の死後、家族との生活を捨て、
白人であることも、牧師の娘であることも、女性であることも捨て、
ただひたすら、ひとりの人間として、自分の心のままに生きる。
彼女のお気に入りの挨拶が、こちら。「トゥワンダ」。

その当時、黒人迫害はエスカレート。
白いシーツをかぶった白人の秘密集団が、
夜毎、黒人や黒人と親しい白人たちを見せしめのために襲撃していた。
彼らも昼間は敬虔なクリスチャンだったりするわけで
汝の隣人を愛せよとつぶやいていたりするのだろうに…。

イジーは叫ぶ。
「大人は祈るだけで結局何もしないじゃない」。

イジーは、貨物列車に忍びこみ、物をくすねては、
貧しいひとたちに投げ与えた。
悪いこともしたが、自分の命をかけて、たくさんのひと助けもした。


一方、時代は変わって、現代のアメリカ南部。
キャシー・ベイツ扮する南部女性エブリンが
自分を飯炊き女としてしか見なくなった夫エドとの関係に悩み
女性としての生き方を模索。
ふとしたことでリリーという老婆に出会うが、
彼女の昔話に登場するイジーにすっかり影響され、
ついに夫との関係を築き直すために立ちあがる。

いつまでたっても相変わらずの夫エド。
エブリンはそんな彼に吐き捨てるようにこう告げる。
「いつまでもわかんないこと言ってると、トゥワンダが来るわよ!」

悪いことをした子供に母親が言うセリフだよ、これ。
「悪い子にしてると、ナマハゲが来るぞ!」
なんてのと、同じだ。

エブリンは「トゥワンダ!」と叫びながら、
順番を守らなかった女性の車に追突!
夫との壁を壊すべく、家の壁を撃破。
「トゥワンダ」と叫べば、自分は何でもできそうな気がした。

神様は魔法使いじゃない。
解決できるのは、自分だけ。

方法は2つある。
夢や希望をもたず、なんら執着せずに生きるか、
生きるために不安や恐怖に打ち克ち、全力前進するか。
どちらか。

祈るだけでは、生きられない。
自分の足で立ちあがらないと、救いはない。
いつかイジーが自分の前に現われるのを待つのではなく
自分がイジーになればいいのだ。

映画会からの帰り道、
私も「トゥワンダ!」と叫んでいた。もちろん、心のなかで。
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by hiroQ111 | 2004-11-17 10:39 | 何度観ても面白い!映画